2019.12.3(水)
要約学習とは? の部屋に戻る 6年生の授業を終え ワークシートを返すときに 児童の皆さんにお届けしました。
1)調べ学習の際、図式にする意義について (著作権との関わり)
調べ学習の際に文章を丸写ししないための方法の一つとして、要約学習では図式を学んでいます。 文章を読みながら図式化し、手元に残った図式をもとに作文したりプレゼンしたりすれば著作権の違反にはなりません。 今後も情報を取り込むとき、ぱっと見て文章の内容(組み立て)が分かるような構造化された図式(参考は裏面)を目指しましょう。この積み重ねが「読みとる力」(読解力)のレベルアップにもつながっています。
2) 文章を朗読しないプレゼン目指して
プレゼンは顔を上げ、聞き手を見ながら語りかけるようにしてこそ成果が上がります。それに対して前もって作文し、それを朗読するプレゼン(スピーチ)は聴衆(聞く人)の視線も散らばり、内容が聴衆にすぅ〜っと入っていきません。 また、プレゼンをする際、前もって発表原稿を書く苦労はばかになりません。まして(朗読すまいと)その原稿を覚えるとなると、時間も苦労もたくさん必要となります。 人前でスピーチする時には、あらかじめ原稿を書きません。準備は図式です。時間も労力も省エネ(楽)です。 「図式」を描きながら、内容を絵のようにして脳裏(頭の中)に残します。この図式を基に(長さにも依りますが)3〜4回練習すれば、内容が頭の中に残ります。プレゼンする際、この図式を手元に置いて話せば、「語りかけるようなプレゼン」が可能になります。
3) 情報活用能力
授業の後半は「聞き取り図式」⇒「内容の再現プレゼン」に続いて、「学校給食は廃止すべきではない」という視点から、自分の考えを図式化し発表してもらいました。これは、今求められている学力(「総合的な学習の時間」で伸ばすべき「情報活用能力」)とされています。近年、大学推薦入試や入社試験などでますます重視されてきています。 なお、「情報活用能力」とは難しい言葉で「メディアリテラシー」と言います。情報の取り込み方(著作権に注意)、情報のまとめ方、自分の考えのまとめ方、調べたことや自分の意見発表(プレゼンテーション)の仕方などの能力を言います。要約学習の時間は、その基盤となる学力を実践的に学習しています。
よい図式と悪い図式